コンクリート
コンクリートは,主に建築・土木の様々な構造物・部材・製品で用いられます。
特徴
コンクリートの要求性能については様々な項目がありますが,多くは建築工事標準仕様書・同解説(JASS5),コンクリート標準示方書等に示されています。
主な試験の紹介
各種JIS
日本建築学会編 建築工事標準仕様書・同解説 JASS5 鉄筋コンクリート工事
土木学会編 コンクリート標準示方書 等
コンクリートの性能試験
コンクリートの試験は数多くありますので、ここでは圧縮強度及び静弾性係数試験と中性化深さ測定についてご紹介します。
- 写真1 静弾性係数試験でコンプレッソメータによって縦ひずみの測定を行っている様子です。
- 写真2 促進中性化処理を行ったコンクリートの中性化状況です。二酸化炭素濃度5%の高CO2環境下で中性化を促進させ、中性化の進行度合いを指示薬によって測定します。
画像

画像

主な試験方法・試験項目
硬化コンクリート【力学特性:強度・弾性係数】
| 試験項目 | 試験方法・規格 |
|---|---|
| 割裂引張強度 | JIS A 1113 |
| 曲げ強度 | JIS A 1106 |
| 2面せん断強度 | JCI SF6 |
| コンクリートと鉄筋の付着強度 | JSTM C 2101 |
| 静弾性係数 | JIS A 1149 |
| ポアソン比 | ASTM C 469 |
| 圧縮強度試験 | JIS A 1108 |
硬化コンクリート【耐久性】
| 試験項目 | 試験方法・規格 |
|---|---|
| 凍結融解試験 | JIS A 1148(A法) 300サイクル |
| 動弾性係数の測定 | JIS A 1127 |
| 促進中性化 | JIS A 1153 |
| 中性化深さ | JIS A 1152 |
| 透水 | アウトプット法 |
| インプット法 |
硬化コンクリート【体積変化】
| 試験項目 | 試験方法・規格 |
|---|---|
| 長さ変化 | JIS A 1129-1 ,1129-3 |
| 圧縮クリープ | JIS A 1157 |
硬化コンクリート【コンクリートコア試験】
| 試験項目 | 試験方法・規格 |
|---|---|
| 見掛けの密度 | JIS A 1107 |
| 圧縮強度 | JIS A 1107 |
| 静弾性係数 | JIS A 1149 |
| 中性化深さ | JIS A 1152 |
| 塩化物イオン (全塩分、可溶性塩分) |
JIS A 1154、JCI SC4 |
| 配合推定 | セメント量・骨材量 (セメント協会法) |
| 硬化コンクリート中のアルカリ量Na2O, K2O | 原子吸光法 |
| 促進膨張率 | JCI-S-011(旧JCI-DD2)、カナダ法、デンマーク法など |
報告書例
報告書例(材料:コンクリート).pdf
(147.25 KB)
よくある質問
供試体の数はいくつ用意すればよいですか?
試験項目により異なりますので,該当の試験規格をご参照ください。
コンクリート関連の試験は一般的に,供試体3体で試験を行い,平均値を求めることが多いです。
試験体のパレットでの搬入は可能ですか?
対応可能です。